夢の夏、国道134号線

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近くのスタバに行こうかと思ったら混んでいて入れなかった。
足をのばして、海沿いのマクドナルドへ。

 

部活帰りの学生たち
夏休みの小学生男子
親子連れ
老夫婦
ハンバーガーとポテトをかこんで話がはずむ。
にぎやかな店内で私もひとりアイスコーヒーを飲む。
マックのコーヒーも最近はなかなか。

 

夏の湘南は、みんなうきうきしている。
サーファーはちょっとでも波があれば、老いも若きもご機嫌で海へ。
海水浴客もたくさん来るからにぎやか。
虫とりかごをさげた子供もいる。
なにもしてない私もなんだかこころが弾んでくる。

 

店の窓の外では、
キャミソールにショートパンツの健康的な女の子が飼い犬の散歩中で、
水場で犬の火照った身体に水をかけている。
犬も実に心地よさそうな面持ち。

 

でもこんなにきらきらして愛しい夏もきっとあっというまに終わってしまう。
夏は、「終わってしまう」。

 

プリミ恥部さんの『UFOPIA』がイヤホンから流れる。
目に見える空間全体が、夢見ごこちにふわふわとする。

 

『さらに美しくさらにやさしく、
あまりにも短い夏が、この夏だけが
永遠だなんて。
今だけなのさ、死すら、愛すのだから。』

 

永遠につづきそうで、
のどかで、
どこにでもありそうな夏が
あまりにきれいで愛しくて、
時がすぎてこの夏が終わってしまうのが、こわい。

 

愛しい時間は、美しい光景は、
私にはまだすこし、こわい。
おわってしまうから。

 

「夢の夏」、とつぶやきながら、店をあとにして車を走らせた。