野良猫とメンチカツ、春の海

4月5日 晴明

 

普段仕事ではほぼ事務所にこもっていますが、その日は役場に書類を届ける用事があって、仕事中に外出しました。

役場に申請して、書類が出来上がるのを待つ間、お昼休憩。

普段はなにがしかお弁当を持って行っていますが、外に出たのでコンビニでパンとメンチカツを買ってみる。

役場は海のすぐ近くで、道すがら海岸が見えました。引き込まれるように、足は海へ。

 

前方には黒いランドセルの小さな男の子とお母さんが歩いていました。入学式の帰り道。今年は桜が満開でよかったね。

 

 

海岸に腰掛け、パンを取り出すと、どこからともなく野良猫が近寄ってきました。悲しいかな、私はあまり動物に懐かれるタイプではないので、へえ、めずらしいこともあるものだ。猫に見つめられながらパンを食べる。

 

猫は私の隣に座り、じっとこちらを見つめる。視線が痛い。なんなんだ。

 

あ…お腹空いてるのかしら、と、パンのカケラをちぎって、目の前にやるが、見向きもしない。違うのかな?

しばらくパンを食べていて、ふと気がつく。これか、と、メンチカツを一口大にちぎりやってみると、がつがつ食べました。ああこれが狙いですか。匂いにひかれてきたのね。現金なやつめ、なんて、ちょっとふられた気分。

 

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信じられないくらい、あまりに青い。春の海。