私のお気に入りと丁寧な暮らしということ

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IKEAのソープディスペンサー。
私はこれがとびきり気に入っていて、
家に帰って手を洗うとき
このディスペンサーを使うたびに
うきうきするし
嬉しいし
心底ほっとします。


値段は1000円もしない量産品です。ただこの佇まいと色合いと、なにとも愛しくてたまりません。

 

身の回りのこういうところを
好きなものにする。
心地よさを感じるものを選ぶ、できれば吟味して。
これが今の私ができる暮らしの丁寧さかな、と思います。

 

 

「丁寧な暮らし」というのが
いっとき流行って、
私も憧れて、あれこれしてみようとしましたが、
それがプレッシャーになってしまったこともありました。

 

時間の余裕がなく、
コンビニのものも食べるし
スナック菓子もたまに食べるし
掃除機や合成洗剤も使うし
それに対して、なんだか罪悪感があったこともありました。

でも、
忙しい生活の中で、レンジで簡単に短時間でできる料理が
本当にほっとして、
癒しですらあった。
その安心感は否定しなくてもいいんじゃないか。


手をかけて料理を作って
あえて手間のかかるやり方をとることが
少なくとも今の私にとって、有益なのか…。

文明の便利さを、
時には先人の愛と恩恵として享受してもいいのではないか。
甘えてもいいんじゃないか。

 

その中で、
あんまりケミカルな洗剤は苦手だから使わない、とか
ファストファッションは極力買わないのが気持ちがいいとか
「知ること」そして「感じること」に重きにおきながら「選ぶこと」を大切にするのがいいんじゃないか。

 


丁寧さは
今この時を、ちゃんと見つめること。感じること、選択すること。
そう思います。

 


このお気に入りのディスペンサーも量産品です。
でも、この子がとてもとても気に入ったから選びました。大事に、長く使いたい。
そういうのが、すごく自分を大事にできているように、感じます。